予防養生篇
▼予防養生▼
「慢性腸炎」の病因の多くがストレスということは皆さんもご承知のことと思います。ストレスさえ除去できれば予防養生も簡単ですが、残念ながら現代社会で生きてゆかなければならない我々にとってそれはなかなか難しいことです。少しでもストレス緩和になるような生活を送りたいものです。
さて予防養生ですが、まず便通異常がある方は運動習慣・食事を含めた生活習慣を見直してみましょう。そこで東洋医学的予防養生の中からどなたでも簡単に日常生活に取り入れやすいものだけにしぼり紹介させていただきます。

【お茶による予防養生】
『医食同源』という言葉は皆さんも聞いた事があると思います。「食事も医学(薬)と同じである」という考え方ですが実はお茶もこの考え方の延長線上に位 置します。(中国では「医茶同源」と言う言葉があります)

≪ストレス解消のお茶≫
ストレスにより滞った「気」を流してくれます。
「ジャスミン茶」・・・ジャスミン特有のさわやかな香りが「気」の滞りを流してくれます
「ミントティー」・・・ミントの爽快感が「気」の滞りを流してくれます
「刺五加茶」・・・・・免疫力を高めて体力を整えてくれます
「しそ茶」・・・・・・「気」を流して精神を安定させてくれます
「西洋おとぎり草茶」(セント・ジョーンズ・ワート)坑うつ薬などとの併用は不可です。又、喘息薬を服用されている場合は医師への相談が必要です。

≪体を温めてくれるお茶≫
「杜仲茶」・・・・肥満や高血圧にも効果があり、カフェインが含まれていないため寝る前に飲んでも大丈夫です。又、美肌にも効果 があるそうです。
「紅茶」・・・・・ミルク・ショウガ・ハチミツ・シナモンなどを入れてお試し下さい。
「ウコン茶」・・・血行促進効果もあります。カレーの「ターメリック」と同じ原料です。
「よもぎ茶」・・・こちらも血行促進効果があります。民間薬として昔から親しまれています。

≪下痢に効果のあるお茶≫
濃い目に煎れた煎茶・玉露があります。ただし、緑茶は体を冷やしますから温めて飲むことをお勧めします。

≪便秘に効果のあるお茶≫
「決明子」・・・高血圧で便秘な方にお勧めです。
「アロエ茶」・・取り過ぎると体を冷やしますので注意して下さい。
「センナ」


【食べ物・飲み物による予防養生】
まず、暴飲暴食はやめましょう。又、腸内の細菌叢の改善にはヨーグルトなどの乳製品を取りましょう。緑茶や紅茶に含まれるカテキンは腸の病気の病原菌を殺菌してくれます。ただし、緑茶は体を冷やしますので注意して下さい。くず湯なども腸の働きを整えてくれます。では東洋医学的に具体的に紹介してゆきます。

≪体に元気を与えてくれる食べ物≫
「気」が不足することによって下痢を起こしたり、体を温められなくなったり、大便を押し出せなくなり便秘を起こしたりしますので、まず『補気』といって「気」を補ってくれる食べ物を紹介します。
さつま芋・えんどう豆・そら豆・豆腐・かぼちゃ・椎茸・なつめ・りんご・貝柱

≪ストレス解消になるたべもの≫
次にあげる食べ物は滞った「気」を流す作用があります。
*魚介類 
かき、あさり、かに、しじみ、しらす、しゃこ
*野菜
みょうが、三つ葉、春菊、パセリ、セロリ、しそ、小松菜、キャベツ菊の花、にら、ねぎ
からしな、大根、かいわれ大根、かぶ、カリフラワー、おかひじき、グリンピース、
たまねぎ、つるむらさき、にがうり、もやし、らっきょ
*果物  
金柑 レモン、グレープフルーツ、みかん、ゆず、いちご
*その他
牛乳、しょうが、こしょう、八角

≪下痢について≫
人は汗をかくと口渇になりますが、下痢の場合は水分が身体から出てもあまり口渇感がありません。ですから脱水症状を起こすこともありますので意識的に水分補給をしましょう。ただし、体を冷やさない飲み物を選んで下さい。下痢は冷えから起こる事が多いですから体を冷やす食べ物にも注意して下さい。皮をむいたりんごを薄い輪切りにし柔らかくなるまで煮て、それをつぶしてハチミツを入れて温めて食べるのもよいでしょう、下痢止めの効果 があります。また、ショウガは内臓を温める作用がありますし、シソは大腸・小腸を正常にしてくれます。

≪便秘について≫
食物繊維を取るようにして下さい:穀類・イモ類・海草類・根菜類・きのこ類などです。またアロエの皮を中のゼリーを食べたり、皮は擦ってハチミツを入れて飲むのも効果 があるといわれています。


【ツボによる予防養生】
まずツボの押し方を説明します。
1.リラックスできる時間と場所を選びます。
2.「痛いけど気持ちがよい」くらいの力でお腹から息を吐き出しながら押します。
3.押す力をゆるめる時に息を吸います。
4.何回か繰り返し押し手下さい。
5.ツボ押しをしている間は指を皮膚から離さないようにしましょう。
またツボ押しをる前には指を温めておくことも忘れずに。

≪ストレス解消のツボ≫
・「内関」・・・内側の手の関節から指3本分上にあります。
・「太衝」・・・足の甲で親指と人さし指の接合点、甲の一番高い部分の手前のへこみです。

≪胃腸を整えてくれるツボ≫
・「中カン」・・・みぞおちとへその真ん中にあります。
・「足三里」・・・膝の皿の外側、指4本分下がった所にあります。
・「梁丘」・・・・膝の上約2.5センチの太ももの外側にあります。


【その他に注意すること】
腸は自律神経の影響を強く受けていますので自然のリズムを崩さないようにしましょう。夜更かし・喫煙・深酒は慎みましょう。
冷えがある場合は肩甲骨と肩甲骨の間や臍の下などをホカロンなどで温めると楽になります。


簡単に生活に取り入れることができるものだけにしぼり紹介させていただきましたが、最初は自分に出来そうな簡単なものから少しずつやってゆくのが宜しいかと思います。


簡単ではありましたが中医学的「過敏性大腸炎」について説明させていただきました。なんとなく中医学的観点がわっかって頂けましたでしょうか?
冒頭でも述べましたが、「東洋医学」という言葉自体には馴染みがあっても、その内容となるとなかなか理解されておられる方はいらっしゃいません。しかも残念なことに国内において中医学を専門に治療を行っている治療院も数える位 しかないのが現状です。
近年、現代医学は目まぐるしく進歩しており、一昔前では治せなかった疾患もだいぶ治せるようになってまいりました。しかしながら、まだまだ現代医学が苦手としている疾患もあることは事実です。そして現代医学とは別 の医学があることを知らずに、そのような疾患に悩まされている患者さんも意外と身近に数多くいらっしゃいます。現代医学とは違う観点で診ることで症状の改善或は完治の可能性は広がると思います。
我々は中医学がさらに浸透して、このような患者さんが少しでも楽になられることを切に願っております。
「過敏性大腸炎」、その他の症状でお悩みの方や針灸・漢方全般に関する事で質問等がございましたらお気軽にご相談ください。
当院では漢方専門薬局へのご紹介、或いは保険漢方を出して頂けるクリニックへの紹介状もお出しします。

「病気別、わかる東洋医学診断」の過去のページには月経痛(月経困難症)・月経不順・アトピー性皮膚炎・耳鳴り・腰痛・鬱病などを紹介しております。

 


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