●●●にきび●●●

西洋医学的な治療
治療はホルモンの調整、原因の対処療法が主となります。
1)食事療法:脂肪過多食、糖分過多食、刺激性食事の制限
2)胃腸調整:生活習慣の改善、内服薬治療
3)薬物療法:肝保護剤、女性ホルモン、ビタミンA、B
4)局所療法:洗顔(薬効石鹸使用、頻回洗顔)
       面疱圧出、紫外線、赤外線照射


〈中国医学的アプローチ〉  
“にきび”(尋常性ざ瘡)は思春期から三十才前後まで、主に顔、胸部、背中などに発生する丘疹で、発赤、結節などの症状が見られます。ちなみに思春期に見られるにきびは、よほどひどい症状でなければ治療の必要はなく、生理的な現象として捉えることがあります。  
ただ“にきび”という症状は一見表在性のものに見えますが、実は身体内部と深い関わりがあります。例えば女性の場合、月経不順などに伴いにきびを発症する方が多くいらっしゃいますが、その場合は月経不順をスムーズに改善することで、にきびの症状が改善されます。 また便秘の方も、便秘を正常にすることでにきびの症状が改善されます。  
というように、にきびは“身体内部の不調が表面に出て来たもの”ということができ、身体内部をケアしてあげることが重要だと言えます。

中医学では、発疹の状態や、その方の体質から、にきびを数種類のタイプに分けて治療します。



●●●●最も多いにきびの原因は身体の中の余分な熱●●●
まず、最も多いにきびの原因として考えられるのが『熱』です。体内で発生した余分な「熱」が皮膚に影響を与え、にきびができると考えます。ただ一言で熱と申しましても、その熱の種類や原因はさまざまです。
また、長期化することにより、さまざまな身体の偏重が表れ、にきびの症状も変わってきます。ここでは代表的なにきびの熱のタイプとにきびの症状、またにきび以外の症状などをタイプ別 にみてゆきましょう。


<肝熱タイプ>  
精神的なストレス、怒り、緊張が原因で、肝の気がスムーズに流れないために、熱を帯びてくるのがこのタイプです。
中医学では、肝の気は、非常にストレスに反応しやすいと考えられています。ストレスの多い状態が長引き、身体の中で気のエネルギーが渋滞を起こすと、熱が生じます。そして、熱というのは本来、上に向かって上がっていく性質がありますので、このタイプのにきびは、背中、上の方向(顔)、時に顔の両側ににきびが発生しやすくなるのです。  
また顔の頬というのは、肝の気のエネルギーの通り道になっています。その為ストレスや感情の波で肝の気の流れがスムーズに行かないと、肌表の新陳代謝が低下して、熱が肌にこもり、にきびが生じてしまいます。  
このタイプのにきびは散在性の紅色のにきびで、化膿傾向があり、女性では月経前に多発し、胸の張りが強くなります。
症状としてはイライラ、怒りっぽい、のぼせ、火照り、などがあります。
治療方法は熱を分散させながら肝の気の流れを調整して行くという手当を行います。
漢方:加味逍遙散 柴胡清肝散 


<胃熱タイプ>  
脂っこい食べ物、味の濃いもの、アルコール、辛いもの、刺激の多いものなどの過食が原因で胃に熱が貯まってできるにきびです。
このタイプのにきびは、鼻や口の周りによく出来ます。赤くなったり、化膿し易く、痛みや痒みを伴うこともあります。上腹部痛があったり、便秘を伴う場合も多く、口臭もきつくなり、食べてもすぐお腹がすいたり、冷たいものを欲しがる傾向があります。

治療方法は胃の熱を取り除く治療を行いますが、このタイプは食養生も大切になります。


<お血タイプ>  
気と血エネルギーが不足し、推動能力の低下、或いは他の病気が原因で血流が停滞し、お血が生じ鬱滞を助長する為、にきびが悪化し長期化するのがこのタイプです。  
症状はにきびが暗色〜紫紅色で、硬結、色素沈着、暗色の皮膚を伴い、舌の色が暗紫やお点、お斑がみられます。  
治療方法は血流をスムーズにしてあげる手当てを行ないます。
漢方:桂枝茯苓丸 通導散 桃花四物湯


<気血不足タイプ>  
胃熱タイプや肝熱タイプが長期的に長引き、それに伴う体力の消耗、或いは抗生物質や消炎剤を長期、反復服用による損傷、又は過労、大病などが原因で、本来体内にある活力エネルギーの気と血が不足して体内の代謝促進能力が低下し、にきびが持続してしまうのがこのタイプです。  
症状は淡紅或いは、正常色で丘疹、しこりが散在、内部で化膿し、圧すると破状します。疼痛、熱感は軽度であり、にきびが長年治癒せず、元気がなく、疲れやすく、食欲不振、顔色につやがないなどが伴います。  
治療方法は、元気を補う手当てと、血を滋養し治癒力を高める様にします。
漢方:補中益気湯 十全大補湯 帰脾湯 人参養栄湯



●●●自然界からの影響を受けるにきび●●●
中医学では、肺は皮毛をつかさどるとされており、肺が吸い込む自然界の空気によっては、皮膚にさまざまな影響を与えることがあります。自然界には、風気、湿気、寒気、熱気、暑気、燥気という六気がありますが、中でも風・暑・湿、熱の気がにきびの原因となる場合が多いと言えます。


<(肺熱)風熱タイプ>
風気と熱気を自然界から空気と一緒に肺に入り込みんだことが原因となる場合が多く、この場合のにきびは、額や頬にポツポツと時々できます。にきびには白い芯がありますが、化膿することは少ないので、白にきびとも呼ばれます。にきびのできる場所があちらこちらに移動するような特徴も出ます。また、季節の変わり目に出来る場合が多いのもこのタイプの特徴です。
治療方法は、風熱の邪を取り去る治療です。
漢方:黄連解毒湯 三黄瀉心湯 清上防風湯


<湿熱タイプ>
梅雨時期など、湿気の多い季節によくできるにきびですが、体質的に、水分の代謝が悪く、身体に湿がたまりやすい方の場合は、季節に係わらず、このタイプのにきびができることがあります。また、食べ物は甘いものが好きな方に多い傾向があります。
原因は季節的、食べ物、体質など様々ですが、水分の代謝が悪くなり、身体の中で余分な水分が渋滞を起こし熱を帯びてできるにきびです。
このタイプのにきびは、化膿と熱感が強く、じゅくじゅくしています。顔の場合は、頬のラインから下にできる場合が多く、からだが重く、むくんだ感じがするのも特徴のひとつです。
治療は、湿を取り去り、身体の水分代謝を促しながら、熱を取り去る治療を行います。


●●●にきびは、食養生も大切です●●●  
ニキビの症状は、体の内面から来ていることが多いものです。 ですから、便秘傾向の方は便秘を改善すると、ニキビも減少する事が多いのです。  

<食生活>
●避けたほうが良い食べ物
油っこい食べ物、カロリーの高いもの、チョコレート、ケーキ、コーヒー、ココア

●積極的に取りたい食べ物
熱を取る作用のある食べ物で、夏ならすいか、きゅうり、トマト、なし、などがおすすめです。

<お茶>
体内にこもった熱を発散させてくれる 菊花茶・ドクダミ茶
水分の停滞が原因の湿熱タイプの場合は、紫蘇茶 もおすすめです。

<生活>
肝熱タイプの方など、ストレスが原因の場合も多いのがニキビです。
ストレスを貯めないように、生活のリズムの中にリラックスできる時間を設けたり、 適度な運動をして体内の熱を発散させましょう。

 


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