★排尿障害の養生★
 一言で養生と言っても、その方法は沢山ありますが、このHPは東洋医学についてのHPですから、東洋医学流の養生法を紹介いたしましょう。
しかし、東洋医学流の養生法といっても、これまた沢山の種類がありますので、今回は皆さんが簡単に実行に移しやすい「食養生」「健康茶」「酒・薬酒」を中心に紹介したいと思います。
 
 さて、皆さんは「医食同源」という言葉を聞いたことがあると思います。
これは中国の言葉で「食事も医学と同じく健康を左右する大切な物である」という考えです。
その発想から生まれたものが、「薬膳料理」です。
つまり、食事には体質改善や、病を改善させる力があるのです。
そこで是非、皆さんもご自分の体質を理解され、それに見合った食事をして下さい。
今回は「民間療法」も混えて紹介いたします。
そして中国にはもう1つ「医茶同源」という言葉もあります。
これも食事と同様に、「お茶も医学と同じ位健康を左右させることができる」という考えです。
日本人もお茶が大好きな民族ですので、これは健康に生かす手はないと思います。
さて、皆さんの中には梅酒などを作る方もおられると思います。
梅酒には血液を浄化させたり、疲労回復・体力強化・老化予防・食欲消化の促進といった、たくさんの効果 があります。
このように薬効のある原料をアルコールに漬けたものが「薬酒」です。
薬酒は原料をそのまま摂取したり、煎じて飲むより体内の吸収率が高いという利点があります。
さて、養生については先ず、先程紹介した病因別の養生法を、次に、症状・西洋医学的疾患名別 の養生法を、最後に利尿効果がある養生法を紹介します。

〈病因別養生法〉
【湿熱による排尿障害(湿熱体質)の養生法】
* 湿熱は「湿」と「熱」が合わさった表現です。
湿と熱では養生法が若干異なりますのでここでは「湿」と「熱」に分けて紹介いたします。

《熱の食養生》
麦・あわ・とうもろこし・はとむぎ・そば・緑豆・浜納豆・豆腐・豆乳
ピータン・プレーンヨーグルト
かに・あさり・ところてん・昆布・のり・わかめ・しじみ
きゅうり・とうがん・ズッキーニ・にがうり・レタス・白菜・セロリ・なす たけのこ・ごぼう・大根・チンゲン菜・トマト
キウイ・スイカ・レモン・梨・メロン・バナナ・柿

《熱の健康茶》
緑茶・ウーロン茶・菊花茶・プーアール茶・荷葉茶・どくだみ茶

《その他、熱の生活上の注意点》
脂っこいもの・味の濃い物・甘いもの・お酒・肉類は食べ過ぎないように注意しましょう。
熱いお風呂も避けましょう。



《湿の食養生》
はと麦・とうもろこし・そば・はすの実・小豆・大豆・緑豆・黒豆
えんどう・空豆
あさり・あわび・しじみ・はまぐり・ふな・どじょう・こい・すずき・昆布 のり・わかめ・ところてん
にがうり・たけのこ・きゅうり・さやえんどう・セロリ・とうがん・もやし 白菜・ズッキーニ・ごぼう
すいか・すもも・ぶどう・キウイ・メロン

《湿の健康茶》
柳茶・プーアール茶・紅茶・ジャスミン茶

《その他、湿の生活上の注意点》
脂っこいもの・味の濃い物・甘いもの・冷たい水分の食べすぎに注意しましょう。
適度な運動(汗をかく位)をしましょう。
冷えは水液代謝を悪くしますので、体を冷やさないようにしましょう。
お風呂はぬるめのお湯で長めにつかりましょう。



【脾の気や腎の気の不足による排尿障害(気虚体質)の養生法】
脾の気や腎の気の不足は、いずれも気の不足ですから、ここでは大きく「気虚」という括りで養生法を紹介します。

《食養生》
麦・ひえ・きび・あわ・もち米・うるち米・はとむぎ・豆腐・とうもろこし
納豆・そば・うどん・大豆・小豆・空豆・枝豆・黒豆・えんどう豆・赤小豆
牛肉・鶏肉・羊肉・かも肉・鶏卵
鰻・まぐろ・鯛・わかめ・のり・昆布・ほたて・あさり・こい・ふな
いしもち・えび・すずき・いか・貝柱・牡蠣・かまぼこ・あおのり・かに
はまぐり・もずく・しじみ・ひじき・めざし・干物・佃煮・いわし・さば
ぎんなん・金針菜・くるみ・木耳・銀耳・あしたば・まいたけ・しいたけ
人参・山芋・じゃがいも・さといも・さつまいも・かぼちゃ・キャベツ
レンコン
クコの実・松の実・なつめ・パイナップル・サクランボ・桃・ぶどう
りんご・栗
ナツメグ・胡麻・みそ・はちみつ・水あめ・食塩・しょうゆ

=民間療法=
豚の胃袋スープ・はと麦スープ・くず湯・にんにく蜂蜜漬け
りんご酢と蜂蜜のドリンク

《健康茶》
クコ茶・グアバ茶・杜仲茶・はと麦茶・麦茶・ほうじ茶・柳茶・なつめ茶
高麗人参茶

《酒・薬酒》
ケンポナシ酒・スイカズラ酒・カリン酒・アキグミ酒・五味子酒・ハマナス酒 フユイチゴ酒・くわの実酒・あんず酒・キハダ酒・グミ酒・夏みかん酒・梅酒

《その他、湿の生活上の注意点》
気虚とはエネルギー不足のことですから、食事はしっかり摂りましょう。
又、気虚の方の中には胃腸が弱い方がかなり多くいらっしゃいます。
ですから食事はゆっくり出来るだけよく噛んでいただきましょう。
エネルギーの不足している状態ですから、過度な運動や寝不足は避けましょう。
過度な思い悩みは脾を損傷させますので、注意しましょう。



【肝の気の鬱滞による排尿障害(気滞体質)の養生法】
*肝の気の鬱滞の主な原因はストレスですので、ストレスを排除する養生法を紹介します。

《食養生》
牛乳
牡蠣・あさり・しじみ・しゃこ・しらす・かに
らっきょ・うど・せり・みょうが・みつば・春菊・パセリ・セロリ・しその葉・からしな・にら・ねぎ・にんにく・小松菜・菊花・キャベツ・かいわれ大根・ボウフウ・大根・かぶ・ラディッシュ・ザーサイ・はまなすの花
みかん・グレープフルーツ・ゆず・金柑・レモン
ミント・ナツメグ・しょうが・こしょう・八角・わさび・さんしょう

《健康茶》
しそ茶・カモミール茶・菊花茶・ジャスミン茶・ミントティー・刺五加茶

《薬酒》
高麗人参茶・しそ酒・杜仲酒

《その他、生活の注意点》
日ごろからストレスを溜めないように注意し、自分にあったストレス解消法を探しましょう。
できるだけ規則正しい生活を送りましょう。
アロマや柑橘類の香りは気分をリラックスさせてくれます。
寝室やリビング又はお風呂場などで上手に使ってみましょう。
何か集中できる趣味などを持ちましょう。



【血の滞りによる排尿障害(オ血体質)の養生法】

《食養生》
小豆・黒豆
まぐろ・かつお・いわし・さば・こはだ・あじ・さんま
山芋・おくら・トマト・なす・アスパラガス・たまねぎ・にら・にんにく・らっきょ・しょうが・とうがらし・ピーマン・ほうれん草・かぶ・うこん
プルーン・クランベリー・桃・いちご・メロン
酢・カレー・黒砂糖

=民間療法=
緑の濃い野菜や野草のジュース・りんご酢と蜂蜜のドリンク

《健康茶》
まいかい茶・ヨモギ茶・ウコン茶・ローズティー・ハイビスカスティー
さんざし茶・田七人参茶

《酒・薬酒》
紹興酒・赤ワイン・イチゴ酒・梅酒・パセリ酒・ハッカ酒

《その他、生活の注意点》
◎運動は血行を促進させてくれますので、適度な運動を心がけましょう。


【症状・西洋医学的疾患名別の養生法】
☆腎炎の食養生☆
パイナップル(初期の腎炎)・カリウム醤油

☆腎結石の食養生☆
ぶどう・牛乳

☆前立腺肥大の食養生☆
とうがらし

☆尿路結石の食養生☆
キウイフルーツ・くるみ・とうもろこし・酢

☆尿道炎の民間療法☆
アケビ・リンドウ:これらを煎じて飲みます。

☆膀胱炎の食養生・民間療法・薬酒☆
〈食養生〉
大麦(急性膀胱炎)
〈民間療法〉
あけび・リンドウ・ウツボ草:これらを煎じて飲みます。
〈薬酒〉
コケモモ酒::腎臓炎・膀胱カタル・腎盂炎・リュウマチなどに利くと言われています。
スイカズラ酒:膀胱炎・腎臓病・利尿・感冒・解熱などに効果があると言われております。

☆頻尿の食養生・民間療法☆
〈食養生〉
くるみ・えび
〈民間療法〉
ニラの種子:煎じて飲みます。

☆尿の出がよくない人の食養生☆
みかん・せり・ハモ・どじょう

☆尿漏れの食養生☆
やまいも

最後に利尿効果のある食材・薬草・民間療法・薬酒を列挙しておきますので、参考にしてくださいませ。
《食材》
パイナップル・ぶどう・キウイフルーツ・とうもろこしのひげ・せり

《薬草》
アケビ・アシタバ・イタドリ・イノコズチ・ウツボ草・エビス草・オオバコ
オケラ・カワラヨモギ・クコ・クチナシ・クララ・クワ・ゲンノショウコ
サジオモダカ・サンショウ・ジャノヒゲ・スイカズラ・スイカ・タンポポ
ドクダミ・ナツメ・ニラ・ニワトコ・ハコベ・ハトムギ・ヒルガオ・ベニバナ
ホオノキ・マツホド メハジキ・ヨモギ

《民間療法》
クズ湯・たんぽぽ茶・ニンニク蜂蜜漬け・はとむぎスープ

《薬酒》
くちなし酒・しそ酒・しょうが酒・すいかずら酒・たんぽぽ酒

以上が排尿障害についての説明になります。

ご質問等ございましたら、お気軽に当院までご相談ください。


◎ 当院での治療をお考えへの方へ

=本来の東洋医学の治療の姿に関して一言=

当院では局所治療に限定せず、あくまでも身体全体の治療・お手当てを目的としております。
例えば、ギックリ腰や寝違いといった急激な痛みに対して、中医鍼灸の効果 は高いですが、これも局所の治療にとどまらず全体的なお手当てを行なっているからなのです。
急性の疾患にせよ慢性の疾患にせよ、身体の中で生じている検査などには出てこない生命活力エネルギーのバランスの失調をさぐり見つけ出すことで、お手当てをしております。
ゆえに、慢性の症状を1〜2回の治療で治すというのは難しいのです。
西洋医学で治しにくい病・症状は、中医学(東洋医学)でも治しにくいのは同じです。
ただ、早期の治療により中医学の方が治し易い疾患もございます。
例えば、顔面麻痺・突発性難聴・頭痛・過敏性大腸炎・不眠・などがあります。
大切なのは、あくまでも違う角度・視点・診立てで、病・症状を治してゆくというところに中医学(東洋医学)の意味合いがございます。

当院の具体的なお手当てとしては、まず、普段の生活状況を伺う詳細な問診や、舌の色や形などを見る舌診などを行い、中医学(東洋医学)の考えによる病状の起因診断を行います。これは、体内バランスの失調をさぐり見つけ出すために必要な診察です。この診察を踏まえたうえで、その失調をツボ刺激で調整し、元の良い(元気な)状態へ戻すことが本来の治療のあり方です。
又、ツボにはそれぞれに作用があり、更にツボを組み合わせることで、その効果 をより発揮させる事が出来ます。

しかしながら、どこの鍼灸院でもこの様な考えで治療をおこなっているわけではありません。一般 的には局所的な治療を行なっている所が多いかと思います。

さて、もう一点お伝えしたいことが御座います。
当院では過去に東洋医学の受診の機会を失った方々を存じ上げています。
それは東洋医学に関して詳しい知識と治療理論を存じ上げない先生方にアドバイスを受けたからであります。
この様な方々に、「針灸治療を受けていれば・・・」と思うことがありました。
特に下記の疾患は早めに受診をされると良いです。
顔面麻痺・突発性難聴・帯状疱疹・肩関節周囲炎(五十肩)
急性腰痛(ぎっくり腰)・寝違い・発熱症状・逆子
その他、月経不順・月経痛・更年期障害・不妊・欠乳
アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎、など
これらの疾患はほんの一例です。
疾患によっては、薬だけの服用治療よりも、針灸治療を併用することにより一層症状が早く改善されて行きます。
針灸治療はやはり経験のある専門家にご相談された方が良いと思います。

当院は決して医療評論家では御座いませんが、世の中で東洋医学にまつわる実際に起きている事を一人でも多くの方々に知って頂きたいと願っております。

少しでも多くの方に本当の中医鍼灸をご理解して頂き、お体のために役立てていただければ幸に思います。

 


home

Copyright2002 by YANG CHINESE MEDICINE CLINIC .all rights reseserved.
This material may not be copied without written from
YANG CHINESE MEDICINE CLINIC.