楊先生のちょっとためになる話  

2003/07/第七回:クーラー病と 夏バテ対策について 2



 皆さん、こんにちは。院長の楊です。
 先日、掲示板にてクーラーによる冷えのお話をいたしましたところ、ご質問等の反響をいろいろといただきました。そこで今回のためになる話では、去年に引き続きクーラー病などを含んだ「夏バテ対策」について少しお話ししたいと思います。
 梅雨も終わりに近づいて、いよいよ暑気が強くなってきました。こうなると、どうしてもクーラーなどにあたる機会が増えてくることと思います。会社などにおつとめされていますと、なおさら冷房を避けるのが難しくなることでしょう。

 今回の「ためになる話」では、気軽に行えそうな対策や、過ごし方をお話していますので、出来そうだなと思うものを生活の中に取り入れて、みなさまの体調 管理に少しでも役立てていただけたらと思います。




 
梅雨が終わると、いよいよ本格的な夏が到来しますね。最近の日本の夏は「猛暑」という言葉が ぴったりな厳しい暑さが続きますから、今からうんざりしている方も多いのではないでしょうか。そんな、暑い夏には、体の中ににこもりがちな熱をうまく冷まして、汗で失われる体液とエネルギーを適度に 補給することがとても大切になります。
 
夏場は暑気が強いので、冬場に比べて体のエネルギー源である「体液」が消耗しやすくなります。もう少し解りやすく説明しますと、大量 に汗をかく事で(これは体の防衛反応で、体の中に溜まった熱を体内にこもらないよう 発汗する事で汗と一緒に熱を外へ放出しているのです)、同時に体内に存在している活動エネルギーである「気」も一緒に 出してしまうのです。その結果、体が疲れやすくなったり、重だるくなったりします。 いわゆる「夏バテ」と言われる症状がこれにあたります。
  こんな時、中国医学では、体に必要な「潤い(体液)」と「活力」のエネルギー気を補う 手当てを行なってあげます。 漢方薬ですと、生脈散という漢方を飲まれる事もあります。 また、西洋人参のスライスを煎じてお茶として飲む方もいらっしゃいます。
  西洋人参は、体を潤す作用と、熱を冷まし、新陳代謝を活発にして免疫機能を高めるなどの作用があり、 夏バテの予防にもとても良いのです。 値段も朝鮮人参ほど高額でありませんので、手軽に飲用できるかと思います。西洋人参は、 漢方薬局で手に入れることができます。
1リットルの水に対して、厚さ3ミリから5ミリにスライスした西洋人参を10枚前後を土瓶などでジックリと煮出 すと良いですね。
興味のある方は、是非試してみてください。
 ここで私がお話ししているのは、「汗をかくことが悪い」という事ではなく、汗と一緒に流れ出てしまったエネルギーを適度に補充してあげる事が大切であって、そうすることによって夏バテの防止に繋がるということです。それをご理解頂いたうえで次のお話を読んでみて下さいね。

 夏は暑いものですから、上でもお話ししているようにある程度汗をかくのが自然です。体の活動エネルギーが消費してしまうからといって、あまり汗をかかないでいると、今度はかえって「体の活力エネルギーのめぐり」が 低下してしまいます。 そして、冷房の効いた部屋と炎天下を出入りすることで、血管は 常に収縮と拡張をくりかえし、 血行のめぐりも低下してしまいます。結果 、自律神経にも影響が出て、体温調節がおかしくなってしまうのです。これがいわゆる 「冷房病」と言われる夏バテの症状で、最近はこのような症状にみまわれてしまう方が多い様ですね。人間の体とは不思議なもので、汗をかきすぎても、かかなすぎても体には余りよろしくないのですね。なににでも適度というものがあるわけです。
  では、冷房病はどうやって防げば良いでしょう?
  心がけてほしいのは、「冷房による冷えから自分を守る」ことです。 具体的には、冷房を使う時、設定温度を高めにし、外気温との差をなるべく五度くらいに設定すること。電車に乗る時やデパートなどへ行く時は、何か羽織る物を一枚用意しておくと良いでしょう。たった一枚の差ではありますが、 外気との温度差を防ぐのと、体を冷やし過ぎない様に守ってくれるはずです。  また、冷たい空気は下の方向へ下がりやすくなるので、長時間冷房の効いた部屋にいる時は(特に会社などで冷房が完備されている場合ですね) 足から冷えてしまいますので、足が冷えないように厚い靴下の着用や、膝掛け等をかけられる事をおすすめ致します。ほんのちょっとの気遣いで、体にとっては大きな影響を及ぼす事もありますので、特に女性の方は多少荷物になっても何かしら掛けたり羽織ったりできるものを持ち歩く事をお勧めいたします。
 建物の中ばかりに引きこもっていると、冷房病になりやすいですので体を動かせる時きには適度な運動をして汗を流されるのも良いですね。

 夏場はどうしても、喉ごしの良い食べ物や飲み物を摂りたがる方が多い事と思います。しかし、ただ冷たくて喉ごしの良い物を摂るのではなく、食べ物の組み合わせなどちょっとした工夫をしてみるのも良いのではないでしょうか。
  例えば、そばそうめん冷奴などはどうでしょう?元来これらは体を冷やす作用がありますので、食べることで清涼感を感じられますが、ここに 薬味として 生姜ねぎを多く加えて食べると体のためにはさらに良いです。それは、生姜とねぎを組み合わせると、冷えの予防になるからです。 また生姜胃腸の働きを促進させてくれますので、食欲不振の時にも積極的に取り入 れて食べると良いと思います。体調のためにも「暑いから冷たい物ばかり食べる」というのはお勧めできませんが、どうしても冷たい物を、という時にはこんな風に体を温める作用のある食品と組み合わせて摂られるのが理想的です。前回の「食品便利メモ」の「寒・熱」表を参考にして料理に取り入れてみるのも、夏バテ防止には打ってつけだと思いますよ。
 夏場には冷たい飲み物もよく飲まれますが
ウーロン茶は体を冷やす作用が強いので、胃腸の弱い方、冷えやすい方は飲みすぎないよ う注意してください。 ただ油物の多い食事を摂られた時の、ウーロン茶は油性分を分解する作用ありますの で、良いでしょう。 ところで みなさんは、ウーロン茶でダイエットできるとお考えの方が多いようですが、実はダイ エットはできないという事、ご存じでしたか? ウーロン茶にはしつこい食べ物を摂った時に、脂分を分解して排出してくれる作用がありますが、いっぱい飲まれても痩せる効果 はないのです。ですから飲みすぎには注意してくださいね。特に冷えたウーロン茶はおなかを冷やす原因になりますから、お腹が弱い方はひかえるようにして下さい。
  最後に食べ物とは関係がないのですが、夏場でもおなかを冷やさない様に注意を心がけてくださいね。 暑いと冷たい飲み物を摂ったりして、おなかを冷やしがちになりますから。おなかが冷える と胃腸の働きが低下し、 食欲不振や下痢の原因になってしまい、それが原因で夏バテを起こしてしまいます。「 おなかが冷たいな」と思った時には、小さいホカロンを一枚、お臍から下に張ってあげ ますと冷えもおさえられて、気持ちいいですよ。

 それでは、これから始まる厳しい夏に向けて、体調管理に少しでも役立てて下さい。また、もう少し詳しく聞きたいことや、ご質問などありましたら気軽にメールにてお聞き下さい。皆様からのご相談を心よりお待ち申し上げております。夏バテの無い夏を過ごせるよう頑張りましょう!

院長 楊

  

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