楊先生のちょっとためになる話  

2004/06/第十二回:不眠の解消法について



 皆さんこんにちは。院長の楊 志成です。
 6月に入り、全国的に梅雨入りの時期になりました。ジメジメ、ムシムシとした日が続くと、気持ちが沈み勝ちになってしまいますよね。そんな時には、お部屋の
掃除や、お洗濯をこまめにすることで、気持ちがリフレッシュ出来るのではと思います。うっとおしい季節を少しでも快適に過ごせるよう、チョットした生活の工夫を考えてみてはいかがでしょうか?
  さて、
今回の「ためになる話」では、ここのところ悩んでいる方が増えている「不眠症」について、お話ししたいと思います。 不眠症でお悩みの方のために、睡眠前の良いこと、良くない事、不眠の種類、ツボを刺激して睡眠を促す方法などなどお教えしたいと思います。最近、眠りが浅いなあ、眠れないなあと思っていらっしゃる方は、是非ご 参考になさってください。






 
 睡眠時間には個人差があります。6時間より少ないと睡眠不足だと感じる人は多いようですが、だからといって睡眠時間の長さだけで、満足感、休息感を感じるわけでもありません。例えば、5時間眠れば充分だ、と言う人もいれば、9時間.10時間は眠らないと調子が出ない、と言う人もいるわけです。つまり、睡眠時間というのは人それぞれであって、「日中に眠気がなく、気持ちよく活動的に働ける」というのが、その人にとっての最適な睡眠時間と言えるでしょう。
 



 「夜眠れない、次の日がつらい・・・」こんな経験、よくありますよね。
  睡眠不足が長く続くとストレスにつながり、また疲労もたまりやすくなり、体力が落ちます。そうすると中国医学で言う活動力のエネルギーの消耗につながり体内自然治癒力、体を整える力が弱くなり、結果 的に疾患を引き起こすことにつながってしまいます。
  人間には、ある程度の睡眠が必要です。睡眠は、体力を温存するのに不可欠だからです。また、睡眠不足によりストレスがたまったりすると良いアイディアも出なければ、良い仕事も出来ませんよね。ですから、睡眠の充実感と体調にはとても深い関係が有る、と言えるのです。





  お酒を飲んで酔う事で睡眠をとるのは、あまり良いこととは言えません。
何故なら、お酒では質の良い睡眠は得らないからです。お酒に頼った眠りは非常に浅く、途中で目が覚めてしまったり、朝早くに目が覚めたりといったことにもなりかねません。また、お酒を飲み続けていますと、徐々に酒量 が増えていったり、お酒なしでは眠れなくなってしまうこともあるのです。
  適量の晩酌は、ストレスを緩和し、健康につながりますが、量 を超えてしまうと、かえって体の毒になってしまいますので、眠る前の飲酒が癖になっている方は気をつけてくださいね。
  また、 寝る前のコーヒー、紅茶も睡眠にはあまり良くありません。これらのカフェインを多く含む飲み物は、脳を刺激し、逆に目が冴えてしまいます。夕食の席でコーヒーを飲んだために、夜目が冴えて眠れなくなってしまった、なんて経験をされた方は意外と多いのではないでしょうか?そうならないためにも、出来るだけ控えられた方が良いでしょう。
 

  お風呂に関しては、ぬるめのお湯で10分〜15分くらい入るのがよいでしょう。心身リラックスさせ、体の芯が温まる様にじっくりと入りましょう。あまり熱い湯ですと神経を高ぶらせてしまい、かえって眠れなくなってしまいますから、気をつけてくださいね。夏場でしたらお湯の温度は38度位 、冬場でしたら40度〜41度位が適温です。
 



  不眠の原因には、病気や怪我などの身体疾患、うつ病やノイローゼなどの神経疾患、時差、周囲の音や明るさ、気候などの睡眠環境の問題など、様々なことが考えられます。しかし、一般 的な不眠の場合は、明確な原因が分かりにくい事も多々あります。
  例えば、たまたま寝つきが悪く熟睡感を得られなかった翌晩、「また今日も眠れなかったらどうしよう・・。」などと考えてしまい、どんどん寝むれなくなるということ、ありますよね。
  この場合の不眠は、眠れない不安と睡眠への過度なこだわりが原因となりますが、そこに至るきっかけはよく解っていません。ただ、几帳面 で細かいことが気になる、いわゆる「神経質な人」や、ストレスを受けているにもかかわらず、「必要以上に頑張ってしまう性格の人」に起こり易い傾向はあります。

  さて、このような方も含めて、快適な眠り、熟睡を得るためには、緊張感を解いて、体に適度な疲労感があることが重要です。
  睡眠前には、とにかく脳を休ませてあげましょう。難しいことを考えたり、熱中しすぎる内容の読書やパソコン画面 を見るのはなるべく避けるようにしましょう。また、 暗い場所に居ると、睡眠を誘発する「メラトニン」と言うホルモンの分泌が盛んになるので、眠る直前はなるべく明るさを抑えた照明の下で、軽い音楽を聴いたり、軽いストレッチをするのも良いでしょう。 眠れなかったり、途中で目が覚めたりしても、それを気にするのではなく、楽しい事を考えて気を紛らわすようにしてみてください。眠れない眠れないと自分を追い詰めてしまわないことも大切ですね。
 
 不眠には主に4つのパターンがあります。
  ●入眠障害・・・なかなか寝付けない。
  ●中途覚醒・・・途中で何度も目が覚める。
  ●熟睡障害・・・眠りが浅く熟睡間がない。
  ●早期覚醒・・・起きようとする時間よりも早く目が覚め再び眠れない。

  不眠の原因は、「西洋医学」では他のところでも述べたように、全身的な疾患が原因となるものや、すべて精神的、或いは神経的な原因によると考えられています。 これは「中国医学」でも同様です。ただ、中国医学の場合は、精神活動の働きは脳だけではなく、色々な臓器のエネルギーも関連していると考えています。  特に関係が深いのは「心」「肝」「胆」「脾」「腎」の5つの臓器のエネルギーです。
  不眠症で悩まれている方で、入眠剤、安定剤を服用しても効かないという方は、入眠にかかわる臓器エネルギーの失調、バランスの崩れが原因と言えます。これは、失調したバランスを取り戻さないといくら入眠剤、安定剤を服用しても症状は改善されません。
 そのような方の場合、長期に渡りクスリを飲み続ける事になりかねません。 そうならないためにも、入眠剤をなるべく服用しないでツボ刺激で睡眠を促す方法を下の章でお話ししたいと思います。是非、ご参考にしてみて下さいね。

 



  ここでは、入眠を誘うツボ、臓器エネルギーの失調をある程度補ってくれるツボを幾つか紹介しましょう。

 

内関・・・内臓の病と関係があるという意味あいが有り、それで内関と名づけられています。このツボは心身をリラックスさせたり、心臓の働きを促すツボで、このツボの刺激方法としては深呼吸を行いながらツボを押し上げることがポイントです。そして目を閉じてリラックスするとなおさら良いです。

ツボの位置:手首の横紋線上から、手の指の横幅3本分上の真ん中のあたりです。


三陰交・・・血行を良くしたり、冷えを改善します。なので冷えて眠れない方に効果 的です。 ストレスによる不安、イライラを改善する作用がありますので、上記の内関と組み合わせてツボ刺激を行なうと良いですね。

ツボの位置:足の内くるぶしの上端から手の指の横幅4本分上の所です。 


合谷・・・このツボは鎮静作用や元気を補う作用のあるツボで、次に述べる太衝を補う作用のあるツボです。刺激すると自律神経を整えてくれます。

ツボの位置:手の甲を上に向け指を開いて反らせます。親指の骨と人差し指の骨が交わる部分の手前にあります。


太衝・・・このツボはイライラを抑えたり、のぼせを抑えたり、目の疲れを取ったり、やはりストレス緩和やリラックス効果 のあるツボです。そして血液の流れを促進させます。

ツボの位置:足の甲にあり、親指の骨と第2指の骨が足首の方に上がっていったときに交差する点にあります。


足の踵に有る失眠・・・このツボにお灸や刺激を与えますと、入眠を促す作用が出てきます。

ツボの位置:足の裏のかかとの、丸くふくらんだ真ん中にあるツボです。

 

 


安眠・・・このツボは緊張感をほぐす働きのあるツボです。このツボに刺激を加えると脳のほうに指令が行き、入眠を促してくれるのです。

ツボの位置:耳たぶの後ろにある骨の下端で耳の付け根の下端にあるくぼみを探し、そこから手の指の横幅2本分後ろの所です。

 


 また寝る前に手足のグーパーグーパー20回位 すると抹消の血管が開き、体が温まって眠気が出てきます。

 上記のツボへのマッサージの仕方は、ツボを押した時に軽くツンと重だるくなる位 の強さで押して、2〜3分位で上げるとよいです。刺激を与える時間は、床に入る20〜30分位 前が良いです。
  どうしても時間が無く忙しい、やや面倒臭いかなという時は、安眠点だけでもマッサージしてあげると良いでしょう。尚、お灸でこれらのツボに刺激を与える場合、ほんのり赤く皮膚が発赤すれば良いと思います。一ヶ所1〜2荘です。
 
  これらのツボはあくまで補助的なものです。本格的に不眠症を改善されたい方は、やはり、体質や不眠の根本原因に対しての治療を行なったほうが良いでしょう。今現在、入眠剤、安定剤を服用し、寝れてはいるが薬をやめたい、或いは薬があまり効かないという方がいらっしゃいましたら、お気軽にメールやお電話などで御相談下さい。出来る限りお力にならせていただきます。

 





今回のためになる話、いかがでしたか?
内容についてのご質問や、ご相談などいつでもうけつけております。
メール又は、お電話にてお気軽にお問い合わせ下さい。

院長 楊 志成

  

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