このページは、患者さんより中医学についてのご質問をうけることが多かったので、まずは

どんなものかを知っていただくために作成しました。

特に、病院では検査数値が異常ないが体調がすぐれない、減薬したい、慢性症状の治療として薬やマッサージなどではなく、体質を改善して回復されたい方に読んでいただきたいと思っています。

中医学とは?

まず中医学とは、中国で数千年という歴史に裏付けされた理論と臨床経験を統合、整理した 中国の伝統医学です。

近年では、世界保健機関(WHO)が東洋伝統医学を正式に医学と認めました。 そして西洋の医学と同じように鍼灸や漢方を研究対象としています。

現在、鍼灸はヨーロッパ(イギリス、ドイツ、イタリア、フランスなど)に広がりをみせています。 特にドイツでは中医学の病院が約1,000箇所、毎年約150万人の患者さんが治療を受けて いるといわれています。

その東洋伝統医学の中で、国が大学や研究機関を整えながら医学の発展を遂げてきたのが中医学(中国伝統医学)です。

治療方針を立てるのに必要な問診法(四診)を行う中医学は、重要かつ中心的なポジションに位置づけられています。

中医学の基本的特徴

疾患の原因は何か?(整体観念)

人体の臓器や組織といった「内部環境」は、季節や気候などの自然環境、仕事や人間関係などの生活環境などの「外部環境」と密接な関係に有ります。

そのため、病気は外部環境の影響により内部環境のバランスが崩れ、自己治癒力(体を良いベストな健康状態に維持する力)や免疫機能(抵抗力)が低下することによって起こされるもの考えています。

中医学が西洋医学の様な対処法ではなく、疾病の根源から探って治療をするのはこの考え方によるものです。

治療では体の内部環境を健康維持させるエネルギーバランス(気・血・津液の自然治癒力など)の崩れを元に戻す手法の為、根本的に治す事が可能になります。

「気・血・水エネルギー」に関しては後ほど、中医学の基礎理論にて意味合いの説明をさせて頂きます。

中医学の整体観と言うのは、バランス医学です。

例えば、腰が痛いという悩みについて、西洋医学では痛み止めが処方されるのに対して、中医学は常に全身とのバランスを意識し、その崩れを正す方向で治療をしてゆきます。

必ずしも症状の出ている部分に直接働きかけるものではなく、全体のバランスを見ながら整えていけば、原因そのものが取り除かれたり症状も改善する、それが整体観で有ります。

病の症状・性質診断と病の対処治療法を導き出す(弁証論治)

中医学では、気(体の活動エネルギー)・血(体の栄養素)・水(体の体液全般)、これら3つの要素が体を構成し、体の正常な働きを保ちます。

ゆえに体の中をこの3要素が過不足なく、そして滞り無く循環することで人が健康な状態をキープすることが出来ると考えております。

「気」とは、体の各機能を動かし、血液や水分をスムーズに流します。新陳代謝を促す作用が有り、体を動かす、温める等の役割も担っております。

「血」は全身を巡る血液であり、健康を維持する為に臓器や組織に栄養と潤いを与え、老廃物を回収します。

「水」は別名「津液」と言います。血液以外の水分を指します。

血漿、組織液、骨髄液、リンパ液、胃液、涙、唾液などの体液のことです。体全体を潤します。

中医学の具体的な診察方法

中医学の診察で最も重要となるのが望診、聞診、問診、切診の「四診」

望診

望診
望診とは、患部を視診すること。
体内の変化は体の表面に現れます。

目に精気があるか、顔の色つやはどうか、太っているか痩せているか。

また舌は「舌診」と言われるように、最も重要視される。

舌は内臓の変化が最も現れるためで、舌の色や形、同じく舌苔の色や形から内臓の様子を探ります。

聞診

聞診患者さんの声を聞き、匂いを嗅ぐこと。

中医学は、精神面にも重きを置き、発声はその変化と深い結びつきがある。

呼吸、げっぷ、ため息、ぜんそくなどを観察します。

問診

問診
患者さんやその付き添いから、発病時期、症状、病歴を聞く。

更に、痛みに関してはどんな具合か?

(しくしく痛む、きりきり痛むなど)、温めたり冷やしたりするとどうなるかなど、疾病に関連すると思われる事項や睡眠具合(寝入りが良いか悪いか、途中覚醒が有るか、夢をよく見たりするか)、食欲の内容(旺盛か不振)、便通の内容(便秘傾向或いは軟便や下痢)普段の生活習慣やし好品なども詳しく聞いたりします。

切診

切診
触診と脈診がある。

患部を触るのが触診。
左右の動脈拍動部を人さし指、中指、薬指の三本で浅い部分、深い部分、中間部の脈拍の速さ、虚弱、回数などを測って病状の性質を判断します。

最後に一言

これら四診は、学識の深さとかなりの臨床経験を積まないと習得できません。

見よう見まねでは到底無理です。

逆に言うと、漢方薬の投与や鍼灸治療を受ける際に四診が確り行われている所は深く学習もされているし、臨床も積まれているはずです。

そして体質判断や症状の進行具合の程度を把握されて症状に対しての起因や治療の方針などの説明も分かりやすく且つ理論的に説明して頂けると思います。

この様な所は中国の伝統式東洋医学を取り入れている所でしょう。

総まとめ

中医学(本場中国の伝統式東洋医学)の中医鍼灸は一般的な日本で行われている鍼灸治療に対して体質判断を行うのに絶対不可欠な伝統診察方法を取り入れた物を指します。

そして一番の違いは、体の何処で(臓器エネルギー)、何が(気・血・津液と言う人が持っている健康維持する活動エネルギー「自然治癒力とも言います」のバランスを把握し体質を振り分けて治療を行う所です)どの様に崩れて、体にどの様な影響を与えているのかを見極めているところです。

症状の出ている部位に関してどの内臓の働きやエネルギーバランスの失調が係っているか細かい問診や舌の色合い形・苔の厚さなどを診てそして体質を把握し治療方針を考えるのであります。

治療の仕方方針はエネルギーバランスの矯正と体質改善に着眼点を置いているのが特徴だと言えます。

故に個人の症状反応を診、局所的な治療に留まらず、体全体のエネルギーバランスを矯正し整えるのに力を発揮させ体質改善へ導く医療医学であります。

中医学では、人が生きていることを「全体的に」とらえ、生命の営みを細かく診ております。

病気だけを問題とするのではなく、その人の生活習慣や感情の傾向、食事、嗜好、またはその人の住んでいる土地、季節などとの関わり、総合的に診ております。

故に体質が改善されるのであります。

尚、中医学は人間を大自然の中の一部としてとらえ、元々の原因から病気を治し、自からが日々の生活の中で「養生」し、健康を維持・増進する考えに立っていますので、現代の長寿社会に於いてはぴったりな医療医学であります。

中医学(中国の伝統式東洋医学)に関しての簡単に基本概念をまとめてみました。

もっと詳しく知りたい方、或いはご自身の体調に関して相談されたい方は、ご遠慮なく問い合わせ下さいませ。

他院との違い

吉祥寺で開業して30年以上!体質の判断が正確にできる日本でも数少ない院です。

体質を判断するときに重要なことは見極めです。

これを誤ると間違った治療法を選択し、症状の改善もできなくなります。

当院では、上海中医大学内のWHO(世界保健機構)認定の伝統中医学研修センターにて臨床研修を受けた日本に於いて数少ない中医師で医学博士とそのノウハウを継承したスタッフが体質を見極めますので患者さんにベストな治療法をアドバイスできます。